私は2020年から約1年半、不妊治療を受けました。
不妊治療を始めたきっかけは、職場の不妊治療を受けている先輩女性からの話でした。
先輩「はるぱんママちゃんって、妊活してるの?」
私「うん、結婚してから3年くらい妊活してるけどなかなかできなくて。」
先輩「30代で1年妊活してできなかったらそれは不妊だよ!
真剣に子ども欲しいんだったら不妊治療のクリニックに行ってみたらいいよ!」
と助言してくれました。
その日の夜すぐに旦那に不妊治療について相談し、
先輩が通っている不妊治療専門クリニックの説明会に予約を入れることから
私の不妊治療の道が始まりました。
説明会では、クリニックの院長先生が登壇し
「不妊」とは?から始まり、クリニックの治療方針、スケジュール、費用について話がありました。
話の中で特に衝撃だったのは
卵子を生み出せる数は自分が母のお腹にいる時から決まっているということ。
そこからは老化し減る一方で増やすことはできないということ。
不妊は食べ物やサプリでは改善できるというエビデンスがないこと
でした。
不妊治療を希望する女性だけでなく、性教育として知っておくべき情報が詰まっていて
女性だけでなく全人類が知っておくべき内容だと感じました。
このクリニックで不妊治療を受けたいという気持ちで
すぐに次の来院予約を取りました。
クリニックに通い始めてから1ヶ月は
私も主人もたくさんの検査を受けました。
主人は検査結果に問題なし。
私は風疹の抗体検査で基準を下回り、予防接種を受けることになりました。
妊娠を希望している女性の方は、妊活を始める前に風疹の抗体検査や予防接種を受けておいたほうが良いです。
なぜなら、予防接種は2回受けなければならず、接種後2ヶ月間は避妊する必要があるからです。
不妊治療をする人からすれば子供が欲しくて藁をも縋る気持ちでクリニックへ通うわけですから、貴重な2ヶ月を避妊しなければならないのは辛い。
そしてワクチン接種後2ヶ月後に再検査、そこで必ずしも抗体が出来るとは限らないので、計画的にいきましょう。
私は風疹の予防接種を2回接種、再検査で抗体ができたことが証明された後
ようやく次の検査に移ることができました。
AMH(アンチミュラーホルモン)という、自分の卵巣内に残る卵子数の推測ができる検査です。
私は「年齢の割に卵子数が少ない」「ステップアップは早めに進めていきましょう。」
と言われました。
タイミング法を3ヶ月、卵管造影をし、人工受精を6ヶ月間試みましたが妊娠せず。
私の卵子の状態から、すぐに体外受精である顕微授精にステップアップすることになりました。
顕微授精をするための採卵への準備は非常に辛かったです。
2ヶ月間、薬を欠かさず飲み
自己注射(ペン型)をお腹に打ち
2日に1回、身体にエストラーナテープを貼り替える作業を続けました。
クリニックには3日に1回ほど通わなければならず
仕事は不妊治療中だという説明をして、治療日の都度休みを頂いたり、遅れて出勤させてもらったりしました。
主人は、薬やテープ、注射を打つ時間を管理サポートしてくれたことが、何よりも励みになりました。
採卵当日、ドキドキしながらクリニックへ向かい
初めての麻酔で眠り、起きた時にはベッドにいました。
採卵は8個成功。
後日、受精卵になったのは4個でした。
採卵までの過程が本当に辛かったため、二度と採卵をしたくないと思い
受精卵4回とも着床しなかった場合は妊活を終了することを旦那と決めました。
そして採卵から1ヶ月、
またも薬を毎日飲み、
2日に1回テープを身体に貼りという日々を乗り越え
胚移植を行いました。
胚移植の様子はモニターで見ることができ、
「今この小さい丸い卵が受精卵ですよー」
と説明してもらって、5−10分ほどで終了しました。
胚移植が無事終わってからも
薬は毎日飲み
テープを2日1回貼る日々が続きます。
そして胚移植3日後。今でもあの感覚は忘れないのですが
私は身体の中で「どーーーーん!」という衝撃を感じました。
その後、子宮の中がチクチクと感じ、受精卵が着床したのではないかと思いました。
2週間後の妊娠検査では尿検査を行い
看護師さんにサラッと「陽性です」と言われ、
急に「ようせいです」の言葉に初めはピンとこなかった私は
「ようせい?????」と聞き直してしまいましたが
「妊娠していますよ」という言葉に、驚く私。
すぐに主人に報告し、車で待っていてくれた主人と涙を流したことを覚えています。
不妊治療は、主人や職場の理解がなければ絶対に成功しなかったと思います。
そして、不妊治療を教えてくれた職場の(元)同僚には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
このブログを通して伝えたいことは以下の通りです。
- 30代で1年間妊活して妊娠しない場合は不妊と考えられる。
- 女性が一生で生み出せる卵子の数は胎児の時から決まっている。
- 卵子は増やすことができず、減る一方である。
- 不妊治療をするクリニックや病院は、自分で情報を調べ、納得できるところを選ぶべきである。
- 不妊治療には夫との協力が不可欠である。
情報が溢れる現代社会において、情報の取捨選択が難しいこともありますが
不妊治療に関する経験を通して、自身の体験を共有しました。